大人の愛着障害 克服法~近道はカウンセリング~

こんにちは。

沖縄のNLP心理カウンセラー、モリアサコです。

今回、フォーカスを当てたいのは「大人の愛着障害」です。

愛着障害という言葉を最近知ったという方も、もう随分前から愛着障害の自覚があって、「心の安全基地がない」「愛着形成をやり直したい」と向き合っている方もいらっしゃるかと思います。

愛着障害や心の安全基地について初めて知った方は、下記の記事を先に読んでいただいた方が今回の記事をより理解して頂けると思います。


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子供が愛着障害になっている場合、何かしらの問題行動を起こすようになり、それがアラートとなって、親が心療内科やスクールカウンセラーに相談する、といった行動につながるケースがあります。

そして、親が愛着障害について知り、親自らもカウンセリングを受けて、子供とのかかわり方を改善していく。子供の場合は、運よく親が変わってくれるということで、愛着障害の克服に必須である、安全基地としての機能を取り戻すことがあります。

一方で、大人の愛着障害の場合はどうでしょうか?

子どものケースのように、親自らが愛着障害を知り、学び、言動を振り返り、かかわり方を改善し安全基地となってくれる。。それが理想的ではあります。

しかしながら、大人となっている場合、自分の親に相談したとしたら、「もういい歳した大人なんだから、いつまで親のせいにしてるの?」とか「どこの家だって大体そんなものでしょ」といった、冷たい反応で心の傷を増やしてしまうことも。

また、親の態度や反応が想像できるので、相談する気にもなれない。絶縁して音信普通になっている。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

依存症や自傷といった行為を親が知ったとしても、親自身が回避型(愛着スタイルの一種)だと、改善へ向けた関わりを持たず、問題を直視しないこともあります。

こういったことから、大人の愛着障害は、子供の愛着障害克服よりも、親が安全基地となって機能を回復する可能性が低いといえます。

そもそも異変に気付き、行動を起こしてくれる親がいたのなら、愛着障害を抱えたまま大人になっていないのかもしれません。

ですから、大人の愛着障害を克服しようとする時、親に最初の安全基地になってもらうことは難しい自分が愛着障害を克服していく中で、親との関係も改善し、その流れで親も安全基地として機能してくる、ということはあります。

では、いったい大人の愛着障害はどうやって克服していったらよいのでしょう。

★愛着のタイプをまず確認しよう

愛着には、そのスタイルによっていくつかのタイプに分けることが出来ます。ご自身や身近な人たちが、どんな愛着スタイルなのかを確認することが、愛着障害の克服への下準備となります。

・不安型

□他人の顔色を常にうかがっている

□人から「嫌われていないか」が気になって仕方ない

□相手に受け入れてもらえるよう必死で頑張る

□本音を言えない

□ある事柄に対して指摘や批判を受けると、自分を全否定されたように感じる

□小さい頃から「いい子」で優等生できた

□親密な関係になった相手には、怒りを爆発させる

□言わなくても分かってほしいと感じる

□見捨てられるのではないか、という切実な不安がある

□嫌な出来事や感情を長く引きずる

□人との適度な距離感が分からない

□親しくなるとすぐに恋愛関係になる

□過剰な気遣いをしてヘトヘトになる

□親密な相手を攻撃したり、試すような行動をとる

これらの特徴がある方は、不安型と呼ばれる愛着スタイルです。常に誰かから承認されていると感じていないと不安です。

そのため、自分を軸にした生き方が難しいので、ちょっとした他人の言動によって気分を落ち込ませたり、怒ったりと感情が不安定で落ち着きません。

・回避型

□人との親密な関係が苦手

□独りを好む

□人を信じない

□束縛されることが嫌

□人との情緒的な関わりを避ける

□心の葛藤をさけ、問題を放置する

□毒舌だったり、他人をこき下ろすことを言う

□人に頼らない

□甘えるのが苦手

□困った状況でも助けを求めない

□人の気持ちに共感できない

□人から助けを求められると鬱陶しく感じる

上記のような特徴が、回避型の人によくみられます。

こういった特徴は、親や親に代わる養育者からネグレクトの環境にあり、それに適応しようとした結果と考えられます。つまり、どんなに求めても得られない情緒的なつながりを断ち切った。そうやって生き抜いてきたのです。

回避型の人は自分の健康に無頓着だったり、明らかな問題がある状況に直面しても、それを回避してほったらかしにする傾向もあります。

とにかく「面倒なこと」と感じたら逃げる。向き合わないことで、実は必死に自分を守っているのかもしれません。

・恐れ・回避型

不安型と回避型の2つのスタイルを併せ持っているのが、恐れ・回避型です。

□一人でいるのが苦手で不安に感じる

□他人を求める反面、見捨てられるのではないかと不安で怖くなる

□人に甘えたいが、上手く甘えられない

□人を信じたいが、信じ切れない

このように葛藤を抱えていて、人と情緒的につながりたいけれど、傷つくのが怖くて近づけず、悩んだり苦しんだりします。また、自己開示にも慎重でなかなか心を開くことが出来ません。

恐れ・回避型の愛着スタイルの人は、過去の愛着形成の過程で深く傷つく経験をしていることがあります。そして、その傷が未解決の問題となって心の奥に横たわっていて、今現在においても影響を及ぼしていることがあります。

・安定型

文字通り、安定した愛着形成を経て、人間関係も良好に築くことが出来きるタイプです。人に対する信頼感を持ち、物事の捉え方も素直で前向き。

自分を肯定的にとらえる土台があるので、他人の評価や顔色によって心をかき乱されることもありません。

異なる意見を言われたとしても、不安的型のように「自分自身を全否定された」というような捉え方はせず、その事に対して冷静に受け止めることが出来ます。

★安定型の人の支えが克服の鍵!

上記の愛着のスタイルの中で、愛着障害の人たちの助けとなってくれるのは、安定型の人たちです。

不安型、回避型、恐れ・回避型の3タイプは愛着障害を抱えているグループです。この愛着障害を抱えている人同士の関わりは、それこそ不安定になりがちで、共依存という状態に陥ってしまうこともあります。

愛着障害を抱えている人が、その状態のままで誰かの安全基地になることは極めて難しい。(克服すれば安全基地になれます)

私自身の経験を少しお話すると、私は典型的な不安型でした。そして、私の母はこれまた典型的な回避型。もうこれは地獄のような組み合わせです。

不安型の私は、意を決して何度か母に対して必死に「こっちを見て!」「私のことを分かって!」「どうして愛してくれないの?」と対峙しようとしました。(6歳の時に初めて気持ちをぶつけたのを鮮明に覚えています)

その時、母は見事なまでに回避型の行動をとりました。向き合わない、取り合わない、逃げる、はぐらかす。

それを受けた私は、「愛されていない」「拒絶された」という深い傷を負い、孤独のどん底で苦しむしかありませんでした。

なぜ母は私に関心がないのか?

わが子がこれだけ苦しんでいるのに、なぜ気持ちを完全に無視するのか?

当時、愛着障害について何も知りませんでしたから、人の気持ちに敏感すぎる私からしたら、母の言動は宇宙人のように感じました。実の母親なのに、全く受け入れてもらえないという絶望感。

しかし、愛着障害について知った今、母のとった行動、態度は回避型そのもので、回避型の特徴を全て網羅した、お手本ともいえるものです。

この実体験から、愛着スタイルが異なるということは、違う惑星に住んでいるくらい異なる感覚をもっているということが分かりました。

どんなに懸命に語っても感覚的に伝わらないし、分かり合えない。

そして、心の安全基地にはなり得ないということも。

特に、回避型は人の気持ちへの共感が苦手で、面倒と感じることには関わらないため、安全基地としては最も不向きです。

自らの愛着が安定している人、安定型の人こそが、安全基地となって、愛着障害を克服する支えとなってくれるのです。

★ステップを踏んで安全基地を作る

大人の愛着障害の克服を目指す時、安定型の人が心の安全基地となって、大きな役割を果たしてくれることをお分かりいただけたかと思います。

さて、問題は「安全基地」として機能してくれそうな安定型の人がどんな人で、どこにいるの?ということ。

結論から言うと、まず最初の安全基地は、愛着障害の克服に詳しい専門家・カウンセラーが適任です。

愛着障害の苦しさから抜け出すためには、ある一定期間・複数回のカウンセリングを受けることが、結果的に近道になります

その期間は、お金も時間もかかります。しかし、これから先、何十年と孤独感や人間関係に苦しみ続けるかわりに、戦略的に愛着障害に取り組む期間として考えるとどうでしょう?

これまで、何度となく人間関係でつまずき、自分を責めたり相手を憎んだりして堂々巡りを繰り返して、生きづらさを抱えていませんか?

友人や同僚、先輩、恋人という実際の人間関係の中で、安定型の人と出会うことは多々あります。親切で心優しい人たちです。

しかし、そういった一般の人たちは、愛着障害について知りませんし、学んだとしても距離感を保つのが難しく、いっとき上手く安全基地として機能してくれたとしても、依存しすぎて関係が破綻してしまうことも。

そして、大切な人との別れや関係の悪化は、挫折感を伴い新たな心の傷を増やすことにもなります。

繰り返す負のパターンをストップするには、大人として愛着障害に向き合い、まずは心の安全基地を作ることです。

安全基地を作るということは、子供の頃になんらかの理由で出来なかった愛着形成を改めてやり直すことに他なりません。

愛着とは頭で理解するものではなく、人と人の関わりの中で実体験を通じて、「受け入れられている感覚」「安心感」「一人ではないという感覚」を育て、感じられるようになるものです。

心理カウンセラーや専門家は、カウンセリングという枠の中で、境界をしっかり引きながら、信頼関係性を構築しつつ、安全基地となり愛着形成を支えます。

そして、安全基地の役割を果たすのは、あくまで最初のステップであり一時的なものです。友人やパートナーといった身近な人たちに、第二、第三の安全基地としてサブ的な役割を果たしてもらいます。

そして、カウンセリングを進める中で、その役割を少しずつ手放し、周囲の人にバトンタッチしていき、最終的にはカウンセリングを卒業します。

★心理療法に取り組むその前に

以前の記事で、私が認知行動療法につまずいたことを書かせて頂きました。

「早く効果が出てほしい」「とにかく早く楽になりたい」という焦りもあり、藁をもつかむ思いで、認知行動療法を前面に出したカウンセリングルームへ勇気を出して行ってみたのです。

そこで「冷たさ」と「否定感」を感じて、すぐに通わなくなりました。

認知の癖を指摘されているのに、不安型の愛着スタイルだった私は、自分自身を否定されているように受け取り、自分が責められているように感じたのです。

大人の愛着障害は、認知行動療法などの心理療法に取り組む前に、まず愛着の問題を解決することが必須だと思います。

私個人の体験もそうですが、多くの愛着障害の方は、認知のゆがみを変化させる前に、愛着面を安定させないことには、心理療法の効果が上がるどころか、挫折して傷ついて帰ってくることになります。

焦る気持ちがあったとしても、しっかりと話を聴いてくれる傾聴をベースにした愛着へのアプローチから始めることが重要です。

過去の私のように「ただ話を聴いてもらうよりも、何か効果のあることをしたい」とお考えの方も、一度、共感的な理解をしてもらう、受け入れてもらえるという体験をしてみることをおすすめします。

頭でわかるのではなく、心が動く、ということを実感されるのではないかと思います。


ヒペリカムでは、愛着障害を克服するためのカウンセリングを承っております。スカイプによるオンラインカウンセリングですので、沖縄はもちろん、東京、大阪、札幌など、全国各地からのご相談に対応しています。

私自身が不安型の愛着障害を抱え、克服する道をたどってきました。

些細なことで傷つき、それに囚われ、そして大切な人に怒りをぶつけ、どれほど傷つけてきたか。

孤独、焦り、不安、怒り、恐怖。

そこを通り抜けてきた者として、心理カウンセラーとなった今出来ることがあるのではないかと思います。

大人の愛着障害は克服できます。

カウンセリングメニュー

・単発カウンセリング 60分(12,000円税込み)

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